支配星
ホロスコープの360度を10度ずつに分割したものが支配星です。1つの星座はそれぞれ30度ですので、1つの座宮には3つの支配星があることになります。ホロスコープの30度は、太陽が地球の周りをまわる軌跡を30度ずつに分割したものと等しいことを思い出してください。つまり太陽は、ほぼ1カ月かけて1つの座宮(地球から見上げた天空の12星座)を通過する間に3つの支配星を通過するのです。太陽は、ほぼ10日ごとに支配星を移動します。それぞれの支配星には支配星と支配星に影響を及ぼす星座があり、それらが基本的な12星座の特徴に影響を与えています。星座だけでなく支配星の影響も考慮することにより、より正確に各誕生日の特徴を読み取ることができるのです。例えば、やぎ座の2番目の支配星に生まれた人は、やぎ座の影響と共に、支配星の星座であるおうし座の影響も受けています。古代エジプトでは、太陽宮の星座と同じくらい、この支配星を重要だと考えていました。
支配星の影響は、それぞれが属する星座の元素との関連で判断します。それぞれの星座は、四元素のうちのどれか1つの元素と関連づけられています。
●火が支配している星座:おひつじ座、しし座、いて座
支配星:火星、太陽、木星
●地が支配している星座:おうし座、おとめ座、やぎ座
支配星:金星、水星、土星
●風が支配している星座:ふたご座、てんびん座、みずがめ座
支配星:水星、金星、天王星
●水が支配している星座:かに座、さそり座、うお座
支配星:月、冥王星、海王星
それぞれの星座の3つの支配星は、すべて同じ法則に基づいて並んでいます。3つの支配星は、その星座を支配する元素が支配している3つの星座からそれぞれ影響を受けています。例えば、上に書いてあるようにおひつじ座は、火の支配を受けています。おひつじ座の3つの支配星は、火に支配されている3つの星座と関連づけられているのです。おひつじ座の1番目の支配星は、火の支配を受けている星座の中でも最もおひつじ座に近い星座、すなわちおひつじ座そのものの影響を受けています。そしてホロスコープを反時計回りに進むと、次に現れる火が支配している星座はしし座です。つまり2番目の支配星はしし座の影響を受けていることになります。
同じようにさらに反時計回りに進むといて座が現れますので、3番目の支配星はいて座の影響を受けていることになるのです。すべての星座の支配星が、同じようにそれぞれ星座の影響を受けています。
さらにそれぞれの星座が天体から影響を受け、それぞれに支配星があるのと同じように支配星にも支配星があります。おひつじ座の支配星は火星の支配を受け、またいて座の支配星は木星の支配を受けています。
下の図を見れば、支配星がそれぞれの星座の中でどういう働きをしているかがわかります。
各星座の支配星の日付とその影響は次の通りです。
♈️おひつじ座 3月21日~4月20日
おひつじ座-おひつじ座 支配星/火星:3月20、21日~3月30日
おひつじ座-しし座 支配星/太陽:3月31日~4月9日
おひつじ座-いて座 支配星/木星:4月10日~4月20、21日
♉️おうし座 4月21日~5月21日
おうし座-おうし座 支配星/金星:4月20、21日~4月30日
おうし座-おとめ座 支配星/水星:5月1日~5月10日
おうし座-やぎ座 支配星/土星:5月11日~5月21、22日
♊️ふたご座 5月22日~6月21日
ふたご座-ふたご座 支配星/水星:5月21、22日~5月31日
ふたご座-てんびん座 支配星/金星:6月1日~6月10日
ふたご座-みずがめ座 支配星/天王星:6月11日~6月21、22日
♋️かに座 6月22日~7月22日
かに座-かに座 支配星/月:6月21、22日~7月1日
かに座-さそり座 支配星/冥王星:7月2日~7月11日
かに座うお座 支配星/海王星:7月12日~7月22、23日
♌️しし座7月23日~8月22日
しし座-しし座 支配星/太陽:7月23、24日~8月2日
しし座いて座 支配星/木星:8月3日~8月12日
しし座-おひつじ座 支配星/火星:8月13日~8月22、23日
♍️おとめ座 8月23日~9月22日
おとめ座-おとめ座 支配星/水星:8月22、23日~9月2日
おとめ座-やぎ座 支配星/木土星:9月3日~9月12日
おとめ座-おうし座 支配星/金星:9月13日~9月22、23日っ
♎️てんびん座 9月23日~10月22日
てんびん座てんびん座 支配星/金星:9月22、23日~10月3日
てんびん座 みずがめ座 支配星/天王星:10月4日~10月13日
てんびん座-ふたご座 支配星/水星:10月14日~10月22、23日
♏️さそり座 10月23日~11月21日
さそり座-さそり座 支配星/冥王星:10月22、23~11月2日
さそり座うお座 支配星/海王星:11月3日~11月12日
さそり座かに座 支配星/月:11月13日~11月21、22日
♐️いて座 11月22日~12月21日
いて座いて座 支配星/木星:11月21、22日~12月2日
いて座-おひつじ座 支配星/火星:12月3日~12月12日
いて座-しし座 支配星/太陽:12月13日~12月21、22日
♑️やぎ座 12月22日~1月20日
やぎ座-やぎ座 支配星/土星:12月21、22~12月31日
やぎ座一おうし座 支配星/金星:1月1日~1月10日
やぎ座-おとめ座 支配星/水星:1月11日~1月20、21日
♒️みずがめ座 1月21日~2月19日
みずがめ座-みずがめ座 支配星/天王星:1月20、21日~1月30日
みずがめ座-ふたご座 支配星/水星:1月31日~2月9日
みずがめ座てんびん座 支配星/金星:2月10日~2月19、20日
♓️うお座 2月20日~3月20日
うお座-うお座 支配星/海王星:2月19、20日~3月1日
うお座 -かに座 支配星/月:3月2日~3月11日
うお座-さそり座 支配星/冥王星:3月12日~3月20、21日
進行 -プログレス
占星術では、占いの方法の1つとして進行法が使われています。最も一般的な進行法は「1日1年法」で、これによってその人の一生を占います。この進行法では、1日の天体の進行をその人の1年の天体の進行としてとらえます。例えば、生まれてから24日後の天体の位置をその人の24年後を表す天体の位置として考えるのです。
地球から見ると、太陽は星座が並んだ黄道上にあります。つまり地球が太陽の周りをまわるにつれ、太陽は30度ごとに変化する星座を移動していくのです。
星座を移動する太陽がどのように1人1人に影響を与えるか
「1日1年法」では、太陽が1つの星座を通過するのに30日間ではなく、約30年間かかると考えます。例ば、星座と星座の境目のカスプに生まれた人のプログレスの太陽が、次の星座の境目に到達するのは30年後の30歳の誕生日になります。また、星座の15日目に生まれた人のプログレスの太陽が次の星座に入るのは15年後で、30歳の誕生日の時には次の星座の真ん中に到達することになります。また、星座の終わり近くに生まれた人のプログレスの太陽は、生まれてから数年後には次の星座に入ります。こういう場合は、自分の星座よりもこの次の星座をより親密に感じることになるでしょう。プログレスの太陽についての3つの例を紹介します。
【例1】
ふたご座の始まりに近い5月23日に生まれた人のプログレスの太陽は、28年間かけてふたご座を進行し、29歳になった時にかに座へと移動します。そしてそこからまた30年間かけてかに座を進行し、59歳になった時にしし座へと移動します。
【5月23日に生まれた人】
ふたご座30°(0歳〜28歳)→かに座30°(29歳〜58歳)→しし座30°(59歳〜88歳)
【例2】
おとめ座の真ん中にあたる9月7日に生まれた人のプログレスの太陽は、15歳になった時にてんびん座へ移動します。そして30年間かけててんびん座を進行し、45歳になった時にさそり座へ移動します。そしてさらに75歳になった時、プログレスの太陽はいて座へと移ります。
【9月7日生まれの人】
おとめ座30°(0歳〜14歳) →てんびん座 30°(15歳〜44歳)→さそり座 30°(45歳〜74歳)
【例3】
いて座の終わり近くに生まれた人のプログレスの太陽は、まだ赤ちゃんのうちにやぎ座へと移動します。その30年後、31歳になった時にプログレスの太陽はみずがめ座へ移ります。さらに61歳になった時には、うお座へと移動します。
【12月21日生まれの人】
いて座30°(0歳)→やぎ座30°(1歳〜30歳)→みずがめ座30°(31歳〜60歳)