何事につけても几帳面で、目標に向かってコツコツと地道に努力するのが木星人です。また、常に理性の裏づけを求め、けっして一時の感情で軽はずみな行動に出たりしないのも木星人の特徴です。

保守的で、自分で納得しないと行動に出ないことから、周囲からはしばしばカタブッと見られがちですが、木星人はそうしたことにも一切動じません。それだけに要領が悪いところもありますが、どんな組織にもこういうタイプの人がいないと、タガがゆるんでしまいますから、その意味では貴重な存在といえます。

ところが、その木星人も霊合星人となると、向かい合う金星の影響を受けます。
金星人の特徴といえば、「自由奔放」という言葉は金星人のためにあるというくらい、旧来の伝統や発想にとらわれることなく、いいと思ったことはどんどん取り入れていくところです。木星人のように、慎重に物事を考えるということはまったくの苦手で、考えるより先に手足が動いてしまうようなところがあります。

それらが入りまじるというのですから、周囲の人々は、なかなかその性格・気質がつかめないことになってしまいます。

それでも、ベースになっているのは木星人ですから、思慮深いという点では人後に落ちません。ところが、純粋な木星人なら、きちんと結論を出してから行動に移すのに、霊合星の木星人の場合は、考えている最中に行動してしまうところがあります。周囲からしてみると、そうした行動が軽率に思え困惑してしまいます。

かと思うと、いつもなら結論が出るまでにたっぷり時間がかかるのに、それこそ即断即決とばかりに行動に出たりします。ビジネスでそれがうまくヒットしたようなときは、驚くほどの利益をあげることも可能です。

本来なら、事にあたるとき、まず情報を集め、多角的にじっくり考え、それから行動に移すのが木星人ですが、金星の影響を受けて、かならずしもその順番が守れなくなり、その結果、周囲の誤解を招きがちですので、よくよく注意が必要です。

とくに男女関係でそうした面が出ると、後で大変なことになりかねません。しかし、引き際の処理については周囲が感心するほど、みごとに決めることができます。
木星人特有の、だれもが納得させられる理屈を考え出すことができるからです。
ただ、そのために女性の場合だと、性悪女。という烙印を押されかねないことも覚悟しておく必要があるでしょう。