天王星人が持つ、人に対する優しさは素晴らしいものがあります。罪を憎んで
人を憎まず。という言葉があるように、天王星人に出会うと、どんな悪人でもその包容力に心を惹かれることでしょう。ただ、その優しさが「優柔不断な人」と受けとられることも少なくありません。

また、天性の楽天的なものの考え方は、周囲の人たちの心を明るくしますし、その意味では多くの人を惹きつける魅力に富んでいます。
ところが、これが霊合星の天王星人となると、何とも複雑な様相を呈することになります。天王星人の向かい合わせにあるのは土星です。土星人の潔癖さ、絶対に優柔不断を許さない杓子定規な面が共存するのですから、いったいどうなってしまうのでしょう。

人をあっと言わせるような慈愛に満ちていますが、怒るときのすごさといったらありません。まるで天地がひっくり返ったのではないか、と思われるほどの勢いで怒ります。ふだん人一倍優しいだけに、その落差にはだれもが驚くはずです。

また、天王星人の特徴である寂しがり屋な面と、土星人の持つリーダーシップに富んだ面がないまぜになり、非常に人なつっこく、だれをも味方に取り込んでしまう強烈な魅力もあります。

一度話をすると、強烈な印象を残しますから、相手はこんなに素晴らしい人と二度と出会うことはないと思い込んでしまうでしょう。

ただ、口にすることと行動とが一致しないという面も隠せません。とにかくボキャブラリーは豊富ですし、話し上手でもあります。だれもが納得する素晴らしいし話の內容なのですが、それをみずから実行するのが不得手なのです。そのため、味方も多いが、敵も多いという存在になりがちです。

また、こういう人が浮気をすると、大変怖いことになってしまいます。もともと天王星人はどちらかというと浮気性のタイプですが、遊びのつもりでつき合いはじめても、土星人的な潔癖さが頭をもたげると、浮気が浮気でなく、本気に変わってしまうのです。そのため、家庭を崩壊させてしまうケースもままあります。

また、年をとってもロマンを追い求めてやまない天王星人的な生き方に、何事にも白黒つけないと納得しない土星人的な生き方が加わると、いくつになっても結婚相手が見つからないということも考えられますので、注意したいところです。