意志が強く独立心旺盛な”初代運”の持ち主

水星人は、恋人であろうと、両親であろうと、あるいは親友であろうと、だれに対しても「自分は自分、他人は他人」という考え方をつらぬき、周囲が何と言おうと、簡単に自分の意見を曲げたりはしません。

これは、水星人が持って生まれた宿命と、大いに関係があります。水星人には、幼いときに親と死別したとか、あるいは両親が離婚した、さらには非嫡 出子として生まれてきた、天涯孤独に育ってた……など、宿命的に家庭運に恵まれていない人が少なくありません。
こうした境遇で育つ宿命にあるため、辛いことや不利なことが多い半面、とても独立心旺盛です。そして、ひとたび「こうだ」と決めたら、全力で取り組む 強靭な精神力もあわせ持っています。

周囲の人たちからは、自分勝手で独善的な人間だと思われるかもしれませんが、裏返していえば意志が強く、どんなときでも自分を見失うことなく行動するということで、それは水星人にとって、人生を生き抜くために必要な武器、なのです。

そのせいか、新しく商売をはじめたり、事業を興したりすることはとても得意です。水星人が、その人の代から新たに家系がスタートする初代運、の星とも呼ばれるのは、じつはこうした背景に裏づけられているからなのです。

こうした生き方に対する姿勢は、恋愛の面でもあてはまります。水星人は、クールなイメージに加え、華やかでソフトなムードも兼ね備えているので、異性にとっていつも気になる存在となります。まったく意識していない相手から、積極的にアプローチされた経験のある人も少なくないはずです。

ところが、水星人は、相手がいくら愛情に訴えてきても、心を激しく揺さぶられることはありません。恋人どうしでも、愛情より損得勘定を優先しがちです。

恋をしても、燃えあがる情熱の炎に我が身を焦がし、すべてを捧げるなどといったことはけっしてありません。常に一歩引いた立場で、相手の行動を冷静に観察し、自分にとって有利な展開になるように行動するのです。

そのため、相手はあなたに温かみのない冷たい人、という印象を持ち、しだいに離れていくようになるかもしれません。恋愛をゲームとして楽しむのならそれでもいいのですが、温かい家庭を持ちたいと願ったときには、この水星人のクールな恋愛観が大きな障害となるでしょう。