干渉し合わない関係が円満の秘訣
束縛されるのを何よりも嫌い、自由を愛する金星人にとって、一種の契約である結婚は、およそ肌に合わない行為です。
セックスの快楽が得られれば、同棲や不倫関係でもよく、結婚という形式には、まったくこだわりません。どんなに交際期間が長い相手であっても、自分から結婚話を切り出すことは、ほとんどないといってもいいでしょう。
また、交際相手から結婚話が出ても、その場では聞いているふりをしますが、もともとじっくり考えたり、相手の気持ちを察したりするということが苦手ですから、次に会ったときには、そんな話があったことなどすっかり忘れているはずです。
金星人が結婚を決意するとすれば、あくまでも社会的なメンツを保つためです。
社会人として家庭を持っていたほうが何かと有利だという気持ちが強くなったときに、結婚を考えるようになります。
しかも、ほかの星人のように、相手の人柄を知り、「この人となら暮らしていける」という確信を持ってから決意するのではなく、出会って間もない相手との電撃結婚か、長いこと交際した末に仕方なく、といった両極端のパターンを経て結婚することになるでしょう。
新婚生活のスタートが喜びに満ちてはじまるわけではありませんから、あなたはもちろんのこと、相手にとっても結婚生活は味気ないものになってしまいます。
一カ所にとどまることがない金星人は、家庭を持ってからも、家庭の外に楽しみを見出します。早めに帰宅したり、休日に家族サービスをしたりという行為は、金星人にとって、苦痛以外の何ものでもありません。
幼いころから自由奔放に生きてきたあなたとしては、自分の気持ちに正直に生きているだけなのですが、相手にはそれが理解できませんから、夫婦ゲンカが絶えず、ますますあなたを家庭から遠ざけることになります。その結果、結婚生活が長くなればなるほど夫婦の溝は深まり、子どもとの関係も疎遠になっていくでしょう。
金星人が、波風を立てずに結婚生活を送りたいと思うのであれば、共働きや別居結婚など、できるだけおたがいに干渉し合わない形態をとることです。
つかず離れずの関係を理解し、許してくれる相手であれば、しだいにあなたも家庭を持った喜びを感じ、持ち前の明るさや巧みな話術を家族に対しても発揮するようになり、和やかで円満な家族関係を築くことができます。