太陽占星術

太陽占星術黄道12宮の役割

すべての人類共通のテーマは、愛、憎しみ、誕生、死、子ども、親、老いです。この人間の営みは、ホロスコープの12の星座を移り変わっていく太陽の移動としてとらえられています。

占星術では、私たちはすべて、この神聖で偉大な円の中に生まれ、役割を与えられているのだと考えているのです。シェイクスピアは、次のように書いています。

「この世のすべては芝居の舞台、そして男も女もただの役者」。

全体的なとらえ方では、すべてのものは他との関係の中に存在し、すべては互いに関係しあっているととらえます。同じように占星術でも、12星座すべては1人1人そして人類全体の心の中に埋めこまれていると考えます。そして人は1つの星座のもとに生まれますが、全体としてとらえた場合には、他の11の星座との関連も重要になってくるのです。毎日の生活の中で、私たちは12の星座に接していますが、生まれた日の星座が主な影響力を持ちます。心理学では、ユングはこれを元型と解釈しました。

人々は、自分独自の役割を演じていると考えますが、自己を認識することによって、自分は神によって与えられた役割の1つを演じているにすぎないことに気づき、その役割が集まって宇宙が形成されていることに気づくのです。占星術師ディーン・ルディアは、その著書”AnAstrological Mandala”で次のように述べています。

「人間の自我はレンズのようなもの。光がレンズを通して1点に集められるのと同じように、神の意志は自我を通して個人の行動に集約される。その人間が何もしなくても、神の意志は彼に注がれる。そして彼の人生は神聖なものになる。なぜなら、彼の人生はもはや彼のものではなく、すべてが彼と共にあり、彼という肉体を通してすべてが存在するからなのである」。

第1宮♈️おひつじ座(3/21〜4/20)

リーダー、熱狂者、開拓者、闘士命知らずの冒険家、競争者

活動宮 火

身体の部位:

キーワード:活力、行動力、指導力、

おひつじ座は、黄道12宮の1番目の星座。この星座に生まれた人は、活動的で創造的なアイディアにあふれています。また、おひつじ座は火の星座。血気盛んで、情熱的、世界を探検し支配しようという野心に燃えているのもこの星座の特徴です。新たな企画を考え出すのが得意なため、自ずと皆を率いる立場に就くことになります。おひつじ座は12星座の中では、リーダー的存在なのです。一見おとなしそうな人も心の中ではトップの座を狙っています。支配星の火星の影響は、卓越した行動力に表れ、何事にも躊躇することがありません。常に第一線で活躍しますが、それも度胸と冒険心があるからこそ。また理想主義者で、好きな人にはとことん尽くすという一面も持っています。自分の好きなことを長々と話してしまう癖がありますが、相手の話をよく聞くこともできます。

しかし、少々忍耐力に欠けています。決然と目標に向かって突き進みますが、細かい点には気が回りません。短気を起こさないように、また一時的な感情に任せて軽率な行動をとってしまうことがないように気をつけましょう。しかし、危機に対処する能力には優れており、どんな困難な状況にも勇敢に立ち向かうことができます。

周囲と意見が合わないような時も、周りと衝突することをも辞さずに、自説を曲げません。多くの問題に巻きこまれることになりますが、年を重ねるにつれて謙虚さを学んでいくでしょう。おひつじ座の男性は、義侠心にあふれています。また女性は、力強く自己主張が強いという印象を人に与えます。

短気でかっとなりやすい性格ですが、それも長続きはしません。怒っているようでも、すぐに怒りは収まり、水に流すことができるタイプです。緻密な作業をする忍耐力に欠けますが、行動力に恵まれているため、新しい事業を自分で起こせば力を発揮します。ただし、単純で自己中心的なところがあるので気をつけましょう。

おひつじ座の人は創造的なエネルギーに満ちており、また次々にすばらしい発想がわき、自信満々です。多くの人があなたの後についていくことでしょう。思い通りにいかない時も決してあきらめることなく、大胆さと寛大さを発揮し、次の機会を待つことができます。

第2宮♉️おうし座(4/21~5/21)

現実主義者、好色家、自然愛好家、歌手、審査員

不動宮 地

支配星:金星

身体の部位:喉と首

キーワード:忍耐力、持続力、官能性

おうし座生まれの人は、繊細で、もの静かな外面とは裏腹に、強い意志の力を内に秘め、決してあきらめることがありません。他の人が脱落しても、持ち前の粘り強さと忍耐力を発揮して、ただ1人前進を続けます。温かく物静かでおおらかな人柄からは、素朴な人生の持つ喜びが伝わってきます。

おうし座の人は、性急に物事を決めることを好みません。注意深く慎重に決断をくだし、安定と経済的な問題を第一に考えます。支配星の金星の影響は、官能的な魅力になって表れ、異性を惹きつけます。また、金星の影響は、美しいものに対する愛着、芸術に対する関心、洗練された感覚などにも表れています。

おうし座は、地の星座です。地の星座は、現実を重んじる星座で、そのため食べ物や家庭などの生活の基本となるようなものを、おうし座の人はとても大切にします。料理人やワインの鑑定家になる人も多く、楽しいことが大好きです。また、おうし座は、黄道12宮の銀行ともいうべき存在で、すべての金銭取引のリストを綿密に作るような人が多いのが特徴です。物質第一主義なので、お金の価値に対して敏感で、金銭を求めます。お金に関することから自分自身のことに至るまで、何事であれ評価するのが得意です。

おうし座の人は、愛する人に対しては寛大ですが、所有欲が強くなりすぎないよう注意が必要です。友人に対しては、常に誠実で献身的であり、波風を立てず平穏を保つためであれば黙って1人で耐えることもあります。でもそれが行きすぎると、逆に頑固で強情な印象を人に与えかねません。また,地に足をつけた安定感を必要とし、そのため何事にも変化を嫌います。変化や不安定な状況が生じると、それにうまく対応できないこともあります。しかし幸いなことに、美術や創作を愛し、自然や音楽を楽しむことができるため、それらに慰めを見出すことができます。

おうし座の人は、すばらしい声の持ち主であることが多く、静かでむらのない魅力的な声を活かして歌手として成功することができます。頑丈で健康な体の持ち主ですが、ストレスがたまると喉の病気になることがあります。
楽しいことが大好きですが、そればかりを追い求め、溺れてしまうことのないように気をつけましょう。

実利的で辛抱強く、目標に向かって勤勉に努力します。しっかりとした基礎を築くことを信条にしており、必ずや成功を手にすることができるでしょう。

第3宮♊️ふたご座(5/22~6/21)

伝達者、通訳、作家、演説家、語り手、教育者

柔軟宮  風

支配星:水星

身体の部位:肺、腕、手

キーワード:多才、饒舌、創意

ふたご座は永遠の学び人。その知識欲は飽くことを知らず、伝達者になるべくして生まれてきました。風の星座であるふたご座に生まれた人は、聡明で、旺盛な知的好奇心を満たすために常に動き回っています。物事の本質を瞬時に把握する力は抜群で、広範な知識を吸収し、そしてそれを人に伝えることを喜びとします。頭脳明晰にして多芸多才、そして情熱的。しかし、何にでも手を出すのは考えものです。精神を鍛え、より広範な知識を吸収し、物事を深く考えられるようになりましょう。

支配星に水星を持つふたご座の人は、中性的な性格とすらりとした若々しい肉体の持ち主です。自分の考えを伝えようとする時、手ぶりを交じえながら輝くように豊かな表情で話します。大のおしゃべり好きで、話し始めたら止まりません。とんでもない額の電話代の請求書を見て驚くことも一度や二度ではないでしょう。若々しい考え方と感動する心を持ち続けるふたご座の人は、まさに永遠の子どもです。

繊細で豊かな感性の持ち主であるふたご座の人は、1つのことや1人の人に集中するのは苦手です。ふたごの名の通り2つ以上のことを同時にこなすことができ、また多才で柔軟な適応性を持っています。風のような軽快さと洗練された知性を備え、束縛と退屈を嫌います。一貫性に欠け、多重人格的な要素を持ち、気分にもむらがありますが、豊かな知性の持ち主で、俗事にとらわれるよりは、知的好奇心を満たすことを好みます。

明るく親しみやすい性格であるため、誰とでも簡単に心を通じあわせることができ、また自分の豊かな知識を喜んで提供します。若々しい魅力と頭の回転の速さがあれば、最高に楽しい友人であり仲間であるというのも当然のことです。水星から授かった活発さを大いに発揮すれば、持ち前の豊かなアイディアで多くの人を楽しませることができるでしょう。

第4宮♋️かに座(6/22~7/22)

母、保育者、心理学者、カウンセラー、保護者

活動宮 水

支配星:

身体の部位:胸と胃

キーワード:繊細さ、同情、愛情

感情が豊かで繊細なかに座の人を支配しているのは、感覚です。支配星の月が潮の干満を支配しているのと同じように、感覚があらゆる感情を支配しているのです。そして、深い海のような力強さと、人影のない浜辺に1匹たたずむ、かにのような繊細さを持っています。また、かにが身を守る固い甲羅を持っているのと同じように、繊細さと用心深さをシャイで控えめな顔の裏側に隠しています。しかし、これを弱さの証と考えてはいけません。殻に閉じこもっているかのように見えても、実はその間に力を回復しているのです。

優しく思いやりが深いかに座の人は、人のために何かをしたいという気持ちが強く、よき親となり、介護士、療法士などに向いています。愛する人を守ろうという非常に強い意識を持っているため、どのような犠牲を払ってでも守ろうとします。かに座の人が望む安定の中心に家庭と家族があるのも当然のことなのです。また、美食家で腕のいい料理人が多いのも特徴です。彼らは、冷凍専用庫がないと不安になってしまう程です。

気分はさまざまに変動しますが、とても愛情豊かな性格です。しかし、周りの人を愛し、守ろうとするあまり、愛する人をがんじがらめに縛りつけてしまうことのないように注意が必要です。

かに座は、水の星座です。かに座の人は、とても恥ずかしがり屋で、感傷的。昔の古いものに対する愛着が強いので、熱心な収集家になります。彼らが収集するものは、例えば代々伝わる宝物や骨董品から写真や手紙などの思い出の品まで、実にさまざまです。また、お金を管理する能力にも長けており、万一に備えて熱心に貯蓄に励みます。

性格は、とても複雑。非常に強い人間のように見えたかと思うと、傷つきやすい子どものような顔をみせます。

強い月の影響は、直感力となって表れています。豊かな想像力ときめこまやかな理解力は、芸術などの創造的な表現活動に向いているでしょう。
自分の心をさらけ出せるような、信頼できる相手とめぐり会ったら、驚くほどの強さを発揮し、献身的に相手を守ります。

第5宮♌️しし座(7/23~8/22)

演技者、王あるいは女王、子ども、芸術家、恋人、俳優あるいは女優

不動宮  火

支配星:太陽

身体の部位:心臓

キーワード:活力、自信、自己表現

しし座に生まれた人は、温かく、愛情豊かで、広い心の持ち主です。芝居を愛するしし座の人にとっては、大勢の観客を前にする時が最高の瞬間。その優しく寛大なふるまいも、芝居を愛する心のなせる技なのです。しかし、主役を演じるためには、周りへの気配りも大切。幸いなことに、しし座の人は周囲への配慮も忘れず、他人の業績を認め、賛辞を惜しみません。

支配星に太陽を持つしし座は、憎めない子どものようないたずらっ子。創造的な自己表現をすることを求めています。その他大勢よりも主役を好むしし座は、うぬぼれと高いプライドが短所。自分の間違いを認めることができず、お世辞に弱く、騙されやすいのも欠点です。しかし、陽気な性格、遊び
心、気前のよさは、このような欠点を補って余りあります。気さくで社交的なので、各種イベント、パーティ、演劇鑑賞、長期休暇を共にするには理想のパートナーです。

注目を浴びたいという願望と堂々とした威厳を持つしし座の人は、権威ある立場に就き、すばらしいリーダーシップを発揮します。しし座は生まれながらの指導者なのです。自然に指導者的立場に就くことも多いため、時に横柄という非難を浴びることもあります。しかし、指導者としての責任を果た
すためには骨身を惜しまず一生懸命働き、すばらしい指導者になります。この天性の能力を活かしきれないしし座の人は、怠惰で、無気力な人かもしれません。

勇敢なしし座の人は、弱々しく無防備でいるよりも、他の人のために強い守護者となって働くことを望みます。物静かな表情をみせている時でも、その慎み深い顔の裏にはプライドと偉大さを秘めており、王者としての風格が漂います。また、他の人々も自分と同じような人格の持ち主であると思いがちで、意見が合わない時でも、自尊心を決して失いません。人によく思われたいという気持ちが強く、人に与える印象をとても大切に考えています。

不動宮と火の星座であるしし座に生まれた人は、生き生きとして熱意にあふれる一方、とても頑固です。またロマンティックな一面もありますが、それは豊かな創造性と芝居を愛する気持ちの表れです。人を愛し、そしてみずからも愛されることを求めているのです。どんな場面で出会ったとしても、
太陽のように光り輝くその人柄は、誰の心にも強い印象を残すでしょう。

第6宮♍️おとめ座(8/23~9/22)

分析家、完璧主義者、研究者、召使い、批評家

柔軟宮 地

支配星:水星

身体の部位:内臓

キーワード:洞察力、効率、奉仕

分析好きで、能率を旨とするおとめ座の人は、仕事に対するしっかりとした倫理観を持っています。生活に規律を求め、何事にも秩序のあるやり方を好みます。また既存のやり方には飽きたらず、常に理想を求めて分析と改善をくり返します。しかし不幸なことに、この完璧主義は、周囲の人を批判する結果となり、反感を買うことになります。その一方で、人から自分の欠点を指摘されることは嫌いです。なぜなら自分の欠点もよく自覚しており、一番の辛口批評家は自分自身だからです。控えめでおとなしい性格も、みずからの欠点をきちんと認識しているからこそ。進んで人の役に立とうとする人が多いのも、それを通して自分の価値を確かめようとしているからなのです。

水星を支配星とするおとめ座の人は、知的で、はっきりとした考えを持ち、物事の価値を見抜く目を持っています。おとめ座の元素である土からも影響を受けているため、実践的な手腕に長け、優秀なまとめ役となり、また骨身を惜しまずに働き、細部にまでこまやかな気配りをすることができます。

倹約家で慎重なため、財布のひもが固い時もありますが、人が助けを必要としている時には、時間もお金も惜しみなく使います。しかし、助ける相手にも努力を要求します。愚かさや品の悪さには手厳しいおとめ座。混乱の中から本能的に秩序を作り出すことができる論理的思考の持ち主です。どんな細かいことでも分析するおとめ座は、時に同じことをくよくよ思い悩みがちなので注意が必要です。

何事にも非常に高いものを求めるおとめ座の人は、選り好みが激しいところがあります。清潔や栄養に関心を持ち、運動や健康的な生活スタイルの奉者です。

しかし皮肉なことに、時に精神的緊張から、過度な不安に陥り、神経症気味になることがあります。これは恐らく仕事のプレッシャーが原因です。また、義務感が強いため、自分の能力以上のことを引き受けがちなのも原因の1つかもしれません。しかし普通は、優秀な社員であり、乱雑さを嫌い、何事にも完璧を求め、効率的に仕事をこなします。

頼りがいがあり、誠実で、何事にも秩序を重んじるおとめ座の人は、常に現実的で適切な援助の手を差し伸べてくれます。口に出して頼まなくて、助けてくれるはずです。

第7宮♎️てんびん座(9/23~10/22)

恋人、外交官、パートナー、社交家、主人役あるいは女主人役、調整者、仲介者

活動宮 風

支配星:金星

身体の部位:腎臓

キーワード:平衡、外交、人間関係

黄道12宮の外交官ともいうべき存在がてんびん座です。てんびん座生まれの人は、不協和音が生じないよう愛嬌をふりまき、最高の笑顔をみせ、平和を保つためのあらゆる手段を講じます。愛情深く、優雅で、洗練され、多くの人に好かれることを重要に考えています。風の星座で、風の性質そのまま
に軽やかさを持ち、知的で親しみやすく、社交的です。

支配星である金星の影響に加えて、人間関係を大切に思っていることなども影響して、いつでも相手の立場に立って物事を考えることができます。しかし人の和を第1に考えるあまり、時に自分を見失いがち。自分自身をもっとよく見つめるためには、パートナーには鏡の役割を果たしてくれる人が必
要です。正義感が強く、あらゆる点から慎重に考慮し、公平な判断をくだし、どのような問題についても、賛否両面から論理的に論じ、驚くほどの洞察力を発揮します。仲介役、交渉役には、まさにうってつけの人物です。でも残念なことに、これが優柔不断につながり、自分で結論を出せないことがあります。

てんびん座の人にとって、平衡は非常に重要なキーワードです。てんびん座の人が求めているのは調和。ただし、天秤がどちらかに大きく傾いて、数々の困難に遭遇することがよくあります。しっかりとした自己を確立し、心の平衡を保つようにすれば、人に左右されることも減ります。たとえ誰かに反対されようと、自分が正しいと思うことをはっきりと主張する態度を身につけることが大切です。

支配星の金星が与える影響は、社交性、優雅さ、美しいものや贅沢に対する愛着となって表れています。てんびん座の人の多くは、すばらしい家に住み、その暮らしぶりにも芸術的センスがうかがわれます。色彩感覚にも優れた彼らが求めるのは、趣味のよい調和のとれた環境です。彼らの幸せには、
そういう環境が不可欠なのです。当然のことながら、自分の外見にもこだわり、自分を魅力的にみせる努力を怠りません。

パーティや集まりの主人役や女主人役としてすばらしい手腕を発揮しますが、結婚式や友人、家族と開く小さなパーティなどの愛情のこもった集まりが特に好きです。てんびん座の人は、無類のロマンティストなのです。そして美しいものと甘いものが大好き。花やチョコレートをプレゼントすれば感
激してくれるでしょう。こんな贈り物にさりげなく愛を添えれば、いつでもてんびん座の人の心を射止めることができます。

第8宮♏️さそり座(10/23~11/21)

監督者、催眠術師、手品師、探偵、改革者

不動宮 水

支配星:冥王星

身体の部位:生殖器

キーワード:再生、秘密主義、カ

魅力にあふれるさそり座の人は、12星座の中でも1番の情熱家。何をするにも一生懸命、全力投球です。力と意志と徹底が、彼らのモットーです。

さそり座は水の星座。人生を深く追求し、心の奥底の感情を大切にします。
彼らに素人評論家が並べるような空虚な言葉は不要。求めているのは真実、本当の話にだけ耳を傾けます。冥界の神という意味の名を持つ星、冥王星が支配星であることから、意識下の意志をきちんととらえることができます。
この結果、人が自分でも気づかないままに感じていることを、さそり座の人はとらえることができるのです。探偵や心理学者のように相手のことをすべて聞き出しますが、自分について語ることはめったにありません。この秘密主義とも言うべき傾向は、多くの場合、自分の力を隠すためです。さまざまなことを正面から受け止め、感情を大きくゆさぶられるため、ひどく傷つくことがあります。いつもきちんと自分をコントロールすることが大切です。

生涯を通じての課題は、欲望の克服。そのためには意志の力が必要です。
さそり座は性的衝動の源と結びついていることから、感情がとても激しく、それが嫉妬心や所有欲にもつながっています。
さそり座の人は、死や変身を象徴するような強烈なことにも果敢に挑みます。
激しい感情を優先させるために、すべてを投げ打つ覚悟をすることもあるでしょう。たとえすべてを失っても、自分の気持ちに嘘をつくことはできないのです。そして当然のことながら、そういう態度を貫くことで、すばらしい強さを身につけます。一旦心に決めたら、決意がゆらぐことはありません。
どんなに辛い結末を迎えることになろうとも、不動宮なればこその優れた持久力を発揮し、最後まで意志を貫き通します。

競争心が旺盛で、負けず嫌い。敗北すると、相手の非を証明し、復讐する機会を狙って、いつまででも待ち続けます。しかし反対に、味方に対してはとても誠実で、愛情深く、どんな努力や犠牲も惜しまずに尽くします。

さそり座は、再生を示す星座です。さそり座の人は、自然界が持つ創造の力と結びつくことによって、大きな力を得ることができます。さそり座のシンボルの1つである鷲は、灰の中から飛び立つ不死鳥を表し、生まれ変わる能力、つまり、新しい英知と力を身につけて深みから高みへと再び舞い上がる能力を示しています。さそり座の人には、すべてか無かのどちらかしかありません。うわべだけの生き方は望んでいないのです。自分の能力を十分発揮できるよう、何かやりがいのあることを見つけることが必要です。

第9宮♐️いて座(11/22~12/21)

旅行者、哲学者、楽観主義者、探求者、外国人

柔軟宮 火

身体の部位:腰から大腿

キーワード:正直、探究心、理想主義

いて座の人は、自由な精神の持ち主であり、気さくで独立心が旺盛です。
束縛を嫌い、飽くことなく理想を追い求め、またさらに上を目指して、視野を広げる努力を惜しみません。性格はおおらかで楽観的。真実、正直、正義を愛するため、その生き方は哲学的です。

活発ないて座の人は、物事を大きくとらえ、壮大な計画を描きます。「壮大な計画」を思い描く能力があるということは、いつも将来を念頭に置いて計画や仕事に携わっていることを意味します。また探究心が旺盛で、世界の出来事や人の心の内面に対する興味が尽きません。知識や知恵を重んじ、知的刺激を常に求めています。しかし、それも自分自身だけのためというよりは、周りの人のため、おもしろい話や気のきいた会話、あるいは満面の笑みで自分の周期の人々を楽しませたいと心から願っているのです。ただ残念なことに、考えるよりも先に言葉が口から出てしまうため、人を楽しませるどころか、逆の効果を招くことがよくあります。率直ないて座の人は、正直に思ったことを何でも口に出しますが、その言葉は驚くほど単刀直入なのです。

しかし、余計なことを言ってもあっけらかんとしているところが、いて座の魅力。その言葉の裏に悪意がないのは明らかで、失言とも思えるような発言も許さざるを得ません。

成長したいという願望を常に持ち続けるいて座の人は、より高度な学問へと目を向け、哲学、宗教、旅行、法律などの分野の研究を行います。中には学間よりもスポーツに興味を持つ人もいますが、それは試合から刺激を受けるためです。幸運に恵まれますが、次から次へと危ない橋を渡ることを好み、ギャンブルや投機に手を出します。

いて座の人は、何につけても派手さを好みます。楽しいことを求めるうちに贅沢に染まったり、浪費癖が行きすぎて、強欲になったり抑制がきかなくなったりしがちですので、注意が必要です。しかしその陽気で誠実な性格は、それらを補って余りあります。自由を愛するため、1つの道を選ぶよりも選択の余地を残しておくことを選びます。

恋多きいて座の人は情熱的、まさに騎手のごとく狙いを定めてはるか遠くまで矢を放ちます。楽しむ術を心得ていて、冒険を求めてやみません。

第10宮♑️やぎ座(12/22~1/20)

父親、権力者、労働者、厳格な人、伝統主義者

活動宮 地

身体の部位:膝、骨

キーワード:野心、良心、勤勉

やぎ座の人は、根っからの現実主義者。懸命に働かなければ何も得られないことをよく知っています。義務感が強く、大きな望みを叶えるためには忍耐強くいつまででも待ち続けます。山羊と同じように、たとえ一生かかっても、最後は山の頂に立つのです。

確固たる意志を持ち、勤勉で骨惜しみせず働くやぎ座の人には、目的が必要です。明確な目標がなければ進むべき道を見失ってしまうからです。完璧さのために秩序と安定を求め、その日のうちにすべきことのリストを毎日作ります。彼らにとって重要なものは、安全です。支配星である土星の影響を受けて、慎重で保守的な生き方をします。権威を重んじ、年長者や経験者の知恵を大切にします。このような姿勢は仕事にも影響を及ぼし、その働きぶりは誠実そのもの。しかし、頑固、冷談、打算的という部分があり、土星から与えられた厳しさも自制心ではなく、利己的な一面となって表れることがあります。

やぎ座の元素は、地です。その影響を受けたやぎ座の人は、経済観念が発達し、実際的で、倹約家。このような性格が地位や名声を求める気持ちと見事に融合し、その努力が無駄なく活かされ、権威ある地位を手にすることができます。不まじめさや軽薄さとはまるで縁がなく、責任を真剣に果たし、家庭や家族を最優先します。しかし、悲観的になり、自信を喪失することがありますので、憂鬱な気分にならないよう注意が必要です。

自分自身や自分の能力に疑いを持つと何もしないうちにあきらめてしまいますが、しっかりとした基盤が整い、心が安定していれば、妥協することなく、ひたすら成功を追い求めます。やぎ座の人にとって何よりも必要なものは、楽観的で前向きなものの見方を身につけることです。

控えめで、少しはにかんだような印象を与えますが、中には粘り強さを秘め、さりげなく皮肉をこめた冗談を言うこともできます。助けを借りるならやぎ座の人。地に足をつけた頼りになる存在です。

第11宮♒️みずがめ座(1/21~2/19)

人道主義者、客観的観察者、発明家、科学者、友達、変人、革命家、無政府主義者

不動宮 風

身体の部位:くるぶし、ふくらはぎ

キーワード:公平性、博愛主義、独立心

型にはまらない独創性と進歩的な精神を持ち、自立心旺盛なのがみずがめ座の人です。人の行動に非常に強い関心を持っています。理性的で客観的な視点を保つことができるのも、冷静さを失わない観察者であればこそ。集団を形成するのは1人1人の個性であるという事実を忘れることなく、集団の一
員としての視点を保つことができるのも、そのおかげです。
博愛主義者としての一面もみずがめ座の大きな特徴であり、慈善事業に携わったり、正義のために闘うことも多いでしょう。誰に対しても分けへだてなく思いやりの心を持って接することができるため、初めて会った人とでも、まるで昔からの知りあいであるかのように話すことができます。

何かと反抗的になりやすいのは、支配星である天王星の影響です。天王星は、先を見通す力を授けてくれますが、同時に自由を求める気持ちを強める星なのです。そのため、みずがめ座の人は、指図を受けることが嫌いで、自分の頭で考え、自分のやり方を大切にします。あまりにしつこく命令される
と、わざと正反対の行動をとることすらあります。強情で、簡単には考えを曲げようとはしませんが、客観的な意見であれば、進んで聞き入れることもできます。未来を見通す力を持っているので、臆することなく新しい技術や斬新な改革を受け入れることができます。

また、天王星と同じようにみずがめ座の人には電気的な特徴があり、それは鋭い直感となって表れています。ある日突然「ひらめき」を得て、真実を理解するのです。根っからの陽気者で、気まぐれで移り気なところがありますが、独創的な考えの持ち主です。

みずがめ座の人は、皆それぞれに個性的な考えの持ち主ですが、人権を守り、社会をよりよくするという目的を共有していることをきちんと理解しています。世の中より一歩先を行くみずがめ座は、今は社会から理解されないかもしれませんが、時が来れば、社会は彼らが正しかったことを必ずや理解
するにちがいありません。

第12宮♓️うお座(2/20~3/20)

空想家、ロマンティスト救済者、神秘主義者治療者、夢想家、詩人

柔軟宮 水

身体の部位:

キーワード:思いやり、受容の精神、想像力

うお座に生まれた人は、研ぎ澄まされた感覚の持ち主です。とても敏感で絶えず周囲からの影響を受けていますが、自分の心の声にもきちんと耳を傾けます。彼らはしばしば夢の世界に引きこもり、空想にふけることがありますが、時にそれは世の中の過酷な現実から逃れるためでもあるのです。うお
座の記号は、反対方向に向かって泳ぐ2匹の魚。それは両極端な性格が同居する二面性を示しています。すぐに嫌気がさし、無気力になったり、ただ流れに身を任せたりすることもあれば、非常に勤勉に、てきぱきと能率よく働くこともあります。

人の心の機微を理解できる人で、思いやり深く寛大です。自分の周りに垣根を作ることのないうお座の人は、他の人の要求に翻弄されがちです。自尊心を失うことのないよう、また自分を犠牲にすることのないよう注意が必要です。強い安心感が得られて初めて自信を持つことができますが、時には、恐ろしく頑固になり、誰の意見にも耳を貸さないことがあります。12星座の中では、もっとも無私無欲の星座ですが、我慢強い一方、何かきっかけがあると驚くほど攻撃的になります。

涙もろく温厚で、心優しいうお座の人は、周りの状況や他人の感情を柔軟に受け入れることができます。優しい気質に加えて、驚くほど豊かな想像力の持ち主であるため、人を癒す仕事や音楽、芸術、演劇、写真などの仕事に向いていますが、中でも精神世界に関わる分野で抜群の能力を発揮します。

2匹の魚が反対方向に向かって泳ぐという、うお座の記号からわかるように、うお座生まれの人は気持ちが両極端にゆれ動きます。楽観的だったかと思うと、あれこれ思案に暮れ、意欲を失い、すぐにあきらめてしまったりします。

現実逃避に走ったり、落ちこんだりしないよう注意が必要です。特に理想主義傾向にある人は、自分の高い理想と夢を人に託し、そして結局は失望するというパターンに陥りがちなので気をつけましょう。

幸いなことに、生まれながらの勘の鋭さで、人間の意識に働きかけることができます。ユーモアや愛嬌のよさ、いたわりの心で周囲の気持ちを引き立てるのも、先を見通す目があればこそです。